3・11の震災の後・・・・テレビで流される映像の中に、何度か被災者の方の「ほほえみ」が流れ、震災で大変な思いをしている中ですこし・・癒され落ち着く場面があった。
アメリカなどのハリケーン、竜巻などの後の住民のインタビューをみても、泣き叫び悲惨な状況を訴える映像しか思い出せない。
一体、あの状況での「ほほえみ」は何故なんだろうと・・・・。
フランス人画家、フェリックス・レガメ(1844年8月7日 - 1907年5月7日)が語った言葉を思い出した。
レガメは1876年(明治9年)8月に日本に約半年間住んでいたので、旅行者的な情緒だけで語ったとは思えない。

画像は川鍋暁斎画のレガメで、彼が暁斎の肖像を描いている様子
レガメによると・・・
日本のほほえみは「すべての礼儀の基本」であって、「生活のあらゆる場で、それがどんなに耐え難く悲しい状況であっても、このほほえみはどうしても必要なのであったのだ」
「そしてそれはお金であがなわれるのではなく、無償で与えられるのである。」
以上のように語っている
現在、国際的に日本のこの「ほほえみ」は・・
不気味だとか無意味とか何を考えているか分からない・・・・などと欧米人に酷評されている。
しかし、今回の震災津波で起きた悲惨な状況であっても、被災された方々の「ほほえみ」を見るたびに、こちらが励まされるような気がし・・・・ほんとうの日本人の強さを感じた。
日本人の強さは、この「ほほえみ」からきてるのかも知れない・・・と。
レガメがこれを語ったのは1877年(明治10年)の頃である。
日本の良い所は・・・まだまだ、残っているんですね。